より海や海洋問題に興味を持っていただくために海と日本プロジェクトin大阪でシンポジウムを開催することになりました。
「廃棄食品で海の未来をひらく」と題して、廃棄食品=捨てるしかない食品、野菜などの廃棄する部位、生ごみ・・・など、従来であれば
廃棄される食料品を新たに利用する手段があるのではないか、意見を交わします。
有識者の活動を聞きながら新たなアイディアを模索します。
開催:2025年2月1日(土)
場所:住吉大社吉祥殿
■概要
消費者庁によると令和4(2022)年度、日本の食品ロス量は472万トン。
このうち食品関連事業から発生する事業系食品ロスは、236万トンにものぼります。
一般家庭から出る廃棄食品も、同じく236万トンでした。
事業系食品ロスの約9割は肥料や飼料にリサイクルされ、残りの約1割が焼却処分されています。
一方、飲食店や家庭から出る食品ロスは、ほぼ100%が可燃ごみとして焼却処分されているのが現状です。
毎日約0.7トンの食べ物が焼却処分されています。
そこで、 「食品ロス対策に有効活用するために、シンポジウムを開催しましょう」というのが、最初の提案です。
大量の廃棄食品を、焼却ではなくリサイクルし、家畜や養殖魚の飼料を作る方法についてディスカッションを 行います。
飼料用穀物は大半を輸入に頼っているので価格が高騰しています。
しかし本来なら焼却処分される食品ロスをリサイクル飼料にできれば飼料コストが節約でき、循環型農場を 目指す事ができます。
このシンポジウムを通じ、少しでも環境意識を持つ人を増やす事が目的です。
■出演
近畿大学水産研究所 ビッシャシュ アマル (Amal Biswas)さん
魚類栄養学の研究を中心に、養殖魚用の新たな飼料開発なども行っています。
SDGsの観点や物価高の影響で輸入飼料に変わる新たな飼料が求められています。
総合地球環境研究所 浅利美鈴さん
ごみ問題や環境教育をテーマに研究を行なわれています。
また脱炭素や里山の利活用など社会問題解決にも積極的に活動されており
循環型社会の実現を目指されています。
大阪市漁業協同組合 畑中 啓吾さん
大阪湾の奥、淀川の河口にて漁を行う漁師・漁港の組合。
取れた魚の管理のほか海の環境を監視し改善するために
付近の組合と共同し勉強会も行っています。
旭松食品株式会社 村澤 久司さん
主に高野豆腐を取り扱う食品メーカー。
高野豆腐作りでは発生する不要物=ごみが少なく、おからなどは食料品になる以外にも
家畜の餌や肥料に使われる事もあります。
合同衛生株式会社 林雄大さん・林海晟さん
大阪・なんばを中心に活動する廃棄物処理業やごみ収集運搬業を行う企業。
多くのごみを回収することが利益につながる事業でありながら、リサイクルやリサイクルするための素材への加工も一部行っており
これからの時代、出すごみの量を減らすことも重要であると考えています。
龍谷大学 食料農業システム学科 友池心香さん
「キャリアゲートウェイ powered by dodaキャンパスービジネスコンテスト2022」にてJTB賞を受賞。
このコンテストはSDGs課題をアプリで開発、をテーマにアイディアを募集するものです。
友池さんは「綺麗な海を取り戻し、地域を活性化する」をテーマにプレゼンテーションを行いました。
アプリを活用し海を綺麗にする方法を提案します。
また、大阪府立水都国際中学校・高等学校のSAP(Suito Action Project)の活動発表もあります。
SDGsに関係する活動を行い、海ごみに代表されるプラスチックごみを用いたアクセサリー作りのワークショップを
開催するなど、積極的な活動をしています。
観覧は無料です、ぜひお越しください。