山形県の加茂水族館と長崎ペンギン水族館で新種のクラゲ「インテグラルクラゲ」の展示が、世界で初めて開始しました。
参考画像:鶴岡市立加茂水族館
このクラゲは2025年に和歌山県で採取され、研究を行った結果新種として発表されたものです。
加茂水族館ではすでにこの種のポリプ(クラゲの生活史の一段階)を得ることに成功していますが、稚クラゲが成熟して遊離する条件についてはまだ未解明とのこと。
今後は、ポリプから稚クラゲが出るメカニズムなど、未知の生活史を解明する研究に取り組む予定です。
「インテグラルクラゲ(Orchistoma integrale)」は、ヒドロ虫綱・軟クラゲ目・オーキストーマクラゲ科に属するクラゲです。
見た目の特徴として、傘が半球形で、口柄(クラゲの体の付属部分)が短くしわ状をなしていること。
また、ユニークな名前の由来にもなっている 積分記号(インテグラル)“∫”を思わせるようなカール形状の生殖腺 を持つ点です。
2025年2月に和歌山県で稚クラゲとして採集された記録があり、今回その稚クラゲを成体に育てて詳細な調査を行った上で、新種として認められました。
大阪湾にも、ウミウシという特徴的な生き物が生息しています。
大阪湾に約200種類を超えるウミウシが生息しており、「イズミミドリガイ」は大阪湾でみつかった代表的なウミウシの1つです。
参考画像:世界のウミウシ(https://seaslug.world/species/elysia_nigrocapitata)
多くのウミウシは干潟や潮溜りなど浅瀬に生息しており、誰でも気軽に観察することができます。
海と日本プロジェクトin大阪では、以前ウミウシの調査を取材しました。
https://www.youtube.com/watch?v=mrUtvBXDZ8k&list=PLJu8-wdelPDK6K108wwkC6qC1kObkwTAW&index=44
きしわだ自然資料館の柏尾さんの実地調査に同行させていただきました。
身近な海にも誰も見たことのない新しい生き物がいる可能性があります。
海の体験として、新しい生き物探しも面白いかもしれませんね。