レポート
2023.10.27

今注目のブルーカーボンと関西空港の取り組み

地球温暖化の問題の一つとして考えられている、二酸化炭素。

国土交通省によると2021年のCO2総排出量は10億6400万トンとなっており、一人あたりの総排出量は8.48トンです。

※日本の1990-2021年度の温室効果ガス排出量データ

 

減少傾向ですがもっと減らさなければなりません。

CO2の新たな吸収源として注目されているのがブルーカーボンです。

ブルーカーボンとは、水中の植物(海草や海藻など)によって吸収され蓄積された炭素(C)です。

吸収された炭素は海底に長い時間貯留されます。

 

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そういった環境にいち早く配慮し取り組んでいたのが関西国際空港です。

関西国際空港の環境推進を担当している大谷優里さんにお話を聞きました。

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大谷さん

「関西国際空港は1994年、地域と共存共栄する空港として開きました。

空港は斜めに石を積んだ石積護岸によって作られ、太陽光が満遍なくあたり海藻が育ちやすい環境になっています。」

石積護岸の説明

「さらに定期的にダイバーによる撮影・モニタリングを行なっています。

現在はワカメ・カジメ、ホンダワラ類、ヨレモクモドキの海藻が多く育っており、60種類が確認されています。

2017年から2021年までの5年間でおよそ100トンのCO2吸収が認められました。

それ以外にも阪南市さんと連携し、関西国際空港で育った海藻を阪南市さんに植えるなど行なっています。」

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長年携わることで海の環境の変化を感じることができた大谷さん。

藻場や環境整備にかける想いを伺いました。

大谷さん

「私は海の環境に興味を持ってここまできました。

これまでは生物多様性という観点で見ていたことが多かったんですが

それがさらには脱炭素に貢献できて、地域の皆様とも連携ができる護岸や藻場になっている、

そんな関西空港の海になっているのが、担当者として非常に嬉しく思います。」

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空に関する仕事なのに海の環境を良くする計画は非常に面白く、

小さなことをコツコツと続けることがCO2削減や海の環境向上に繋がるんだなと思いました。

 

 

イベント詳細

イベント名ブルーカーボンと関西国際空港の取り組み
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