9月に行われた大阪湾めっちゃええやんプロジェクト2023。
小学生20名が参加し、大阪湾の魅力について学習しました。
その中でもひときわ海の生き物が大好きだった、田中直生くん。
やってきたのはきしわだ自然資料館。
教えてくださるのは柏尾翔さん。
柏尾先生は、大阪湾について環境調査をしながら、ウミウシの研究も行われています。
大阪湾には200種類以上のウミウシが生息しており、近年でも新種が発見されています。
きしわだ自然資料館には何度も訪れているという田中くん。
海の疑問をぶつけました。
田中くん
「貝とウミウシの違いってなんですか?」
柏尾さん
「昔は心臓とエラの位置によってわかれていました。後鰓類と前鰓類と呼ばれています。
しかし研究が進むにつれエラと心臓の位置だけでは分けられないとわかり、神経の通り方やDNAなどより複雑な部分でわけられるようになりました。」
田中くん
「外来種が問題になっていますが、ウミウシにも外来種で問題になっている種類はいますか?」
柏尾先生
「2014年にコウワンミノウミウシを発見しました。国外から船などで運び込まれたと思われます。
環境への影響は現在調査中ですが、このウミウシはタテジマイソギンチャクを食べることがわかっています。
もしかするとタテジマイソギンチャクの数が減る、ということもあり得るかもしれませんね。」
田中先生が作成した論文によると、いわゆる普通の海岸や干潟では見つからず、
港の船やロープ、海に漂う海ごみにくっついているところが多く発見されています。
環境への影響はこれからの調査のようですが、海ごみの生態系への影響を感じました。
取材が終わった後、ひそかに知りたかったことを質問しました。
田中くん
「自分は海の事とかに興味を持っていて、将来こういう仕事をしたいなと思っています、どうすればいいですか?」
柏尾先生
「好きなことをとことん突き詰めてやってください。私は、子供の頃海に行っていろんなことに興味を持ったことが
この仕事につくきっかけになったと思っています。
いろんなことに興味を持って、それを追求していけば将来的に道が自ずと見えてくると思います。
なので今はとことん好きなことを突き詰めてください。」
取材を通して、子供ならではの着眼点の鋭さに驚き、
なんとなく、でもはっきりと将来を見据えた姿に、これからの成長が楽しみな田中直生くんでした。
イベント名 | 田中くんきしわだ自然資料館 |