12月6日(金)に大阪府立水都国際中学校・高等学校と一般社団法人大阪府トラック協会、大阪府環境局が共同で環境美化の取り組み「ポイ捨てやめて!海を守るために」を行いました。
水都国際はSAP(Suito Action Project)の取り組みの一環で行われました。
SAPとは生徒それぞれの興味や関心で集まった中学校生・高校生の垣根を超えて結成されたチームで、SDGsに関する様々なアクションプロジェクトを行っています。
当日は44名の学生が集まりました。
はじめに取り組みの重要性について、座学を行います。
写真は大阪府 環境農林水産部 環境管理室 環境保全課 環境計画グループ 関さんによる活動の説明。
その後、学校から歩いて5分程度の南港東エリアに向かいます。
ここはコンテナの集まる物流のハブとも言えるエリアで、多くのトラックが行き交います。
色々なドライバーが集まるぶん、どうしてもマナーの差が現れてしまい道路の脇にはポイ捨てしたと思われるごみが散らばっています。
このエリアのごみ拾いを行い、注意喚起の看板を設置します。
ごみを拾う中には風で飛ばされてきたごみも含まれるがポイ捨てされたと思われるものもあります。
参加された方にお話しを伺いました。
記者:どんなごみが多いですか?
生徒(左):缶とかタバコのごみとか、お菓子の袋とかが多いです。
生徒(右):さっき見たのは傘のごみとか、タバコの吸い殻とか思ってた以上にポイ捨てされててちょっとびっくりしました。
記者:どうやったらポイ捨てが減ると思いますか?
生徒(左):今私たちがごみ拾いしているじゃないですか、この活動とかを広めて「ごみがこんなに落ちてるよ」とか「拾ってる人がいるから(落ちてるごみが)少なく見えるだけだよ」みたいな事を伝えたらいいんじゃないかなと思います。
生徒(右):こんな感じでボランティアでごみ拾いをする機会を増やしたり、さっきみたいにポスターとかをもっといっぱい貼って皆んなでポイ捨てをやめようっていう活動を増やしていったらなくなると思います。
記者:どんなごみが多いですか?
生徒:やっぱりタバコの吸い殻とか、ペットボトルが潰れたやつが多いです。
記者:どうやったらポイ捨てが減ると思いますか?
生徒:通行している車とかの人、一人ひとりがポイ捨てしないっていう意識を持っていけたらいいなって思います。
記者:どんなごみが多いですか?
生徒:タバコの吸い殻とか、ペットボトルのラベルとかが多いと思いました。
記者:どうやったらポイ捨てが減ると思いますか?
生徒:一人ひとりが気をつけて、落とさないように意識をすることが大事だと思います。
ごみ拾いを終え、思っていることを伺いました。
記者:ごみ拾いを終えて、どうでしたか?
早雲明さん(左):普段は行かないところだったのでごみがどれだけ落ちてるかわからなかったけど、実際行ってみてごみ拾いをしてみると想像以上にごみが落ちていてびっくりしました。
山本沙那さん(右):ごみの量が増えているというのは色んな記事とかこのSA(Suito Action Projectの略)を通して知っていたんですけど、実際に見ることで「こんなにあるんや」って驚いたし、もっとSA頑張ろうと思いました。
記者:どんなごみが多かったですか?
早雲明さん(左):やっぱりペットボトルのごみとか食べたお惣菜のごみが落ちていたりしました。
山本沙那さん(右):ペットボトルとかプラスチックが多かったんですけど、タバコとか飲みかけのプラスチックがあったので身近なものが多いんだなと思いました。
記者:どうやったらポイ捨てが減ると思いますか?
山本沙那さん(右):今はSNSが一番色んな人に身近な存在だと思うのでSNSを通じてごみ拾いとかの様子を発信していったらいいと思いました。
早雲明さん(左):ここらへんは高齢者の方々が多く住んでいると思うので、今回みたいなごみ拾い活動を地域の方々と一緒にやるのもいいかなと思います。
インタビューの中で出ていたSA、Suito Action Project for SDGsから代表して大城美灯さんにお話を伺いました。
記者:SAのことを教えてください。
大城美灯さん:SDGsの17のゴールをグループごとに決めていてその目標に向けて活動しています。私たちはSDGs14の「海の豊かさを守ろう」を目標に活動しています。
記者:SAでは具体的に何をされていますか?
大城美灯さん:ペットボトルキャップからアクセサリーを作るというのをしていて、陸ごみから流れ着いたものが海洋ごみになっているのでそこを少しでも減らそうと努力しています。
記者:本日の活動について、教えてください。
大城美灯さん:清掃活動に加えて私たち(SA)が制作した看板も設置しました。
記者:清掃活動をされて、いかがでしたか?
大城美灯さん:結構落ちてるごみがカップラーメンとか食べかけのものが多かった印象があります。
記者:どうすれば街のごみが減ると思いますか?
大城美灯さん:ポイ捨てしないことと周りにごみ箱があればポイ捨てしないかなって思うので自分で出したごみは自分で持ち帰ることが大切かなって思います。
最後に、大阪府トラック協会の中野陽輝さんにお話を伺いました。
記者:トラック協会とはどんな団体ですか?
中野陽輝さん:トラック協会はトラック会社で組織された団体で、事業内容としては主に運送会社さんへの法令指導や助成金事業などのサポートを行っています。
記者:こういった清掃活動も重要な役割でしょうか?
中野陽輝さん:この活動もそうなんですけど、特にトラックで言うと道や道路にポイ捨てしたりという問題が多発しているのはトラック協会としても問題視しているところです。そういったペットボトルやポイ捨てを無くす為にごみ拾い活動であったり、ポスターの設置を行っています。
中野陽輝さん:前の話と繋がりますが若い世代に問題意識を持ってもらう、ごみが落ちてる現状を見てどれだけ地球に悪影響を及ぼすのか、それに関心を持ってもらう為に(清掃活動に)参加しました。
記者:ごみ拾いされてみていかがでしたか?
中野陽輝さん:実際ごみはめちゃめちゃ多かったです。ペットボトルなんかもちらほら見かけました。自分も趣味で海に潜っていて、水温が上がって魚や生態系が変わっている意識があって、参加もしています。少しでも興味を持ってもらって、危機感を高校生・中学生の若い世代に持ってもらうことが大事かなと思います。
記者:どうすれば街のごみが減ると思いますか?
中野陽輝さん:一人ひとりにもう少し危機感を持ってもらう。自分の父親の世代は学校にエアコンはなかったけど今では付けざるを得ない状態ぐらい気温が上がって、熱中症でバタバタと倒れるという(昔からすると)あり得ない状態。ここ20~30年で平均気温が上がってるさらに20~30年したらまた上がる、もっと意識を持ってもらう、そこからごみを減らすことで自分たちで何か変えれるんじゃないかという事を考えてもらえたらいいんじゃないかなと思います。
今回の活動により瞬間的に街や海が綺麗になるだけでなく、無関係の多くの人が海ごみ問題に興味を持っていただければいいなと思います。