2月2日(日)、養殖魚とゴミ問題で解決するシンポジウムが開催されました。
場所は住吉大社の隣接する住吉大社吉祥殿。
シンポジウムは養殖魚の餌の問題を、食糧廃棄の問題で解決できるかどうか、専門家による専ションが行われました。
登壇したのは
総合地球環境学研究所の浅利美鈴さん、大阪市漁業協同組合の畑中啓吾さん、近畿大学水産研究所 浦神実験場のビッシャシュアマルさん、旭松食品の村澤久司さん、合同衛生の林雄大さん、林海晟さん、龍谷大学の友池心香さんです。
司会進行は矢野みなみさん。
開会の前に、住吉大社権宮司の岡さんから住吉大社のお話がありました。
住吉大社のお祀りする神様は海にゆかりのある神様。まだ航海の技術が発展しておらず危険と隣り合わせだった昔、航海の安全と商売繁盛を祈念する為に住吉大社にお参りをしたそうです。
住吉大社にお参りしているだけでは気がつきにくい新たな知識を知ることができました。
本番が始まると登壇者の自己紹介が行われました。短時間で登壇者がスライドを使い自身の研究を発表していきます。
海やごみにまつわる様々な研究が紹介されています。
話は人工飼料の材料不足・高騰化を解決するべく廃棄食品を利用するアイディアを考えました。
はじめに、浅利さんより世界規模のごみ問題の提言がありました。
世界的にはごみの発生が減っているようですが、以前として多いとのこと。
リサイクルや、再生しやすい素材を使ったモノづくりと同時にごみを発生させないことも重要と話しました。
ビッシャシュさんは世界中でも問題になっているようで、原材料となる漁港から出る残渣(売れ残った魚など)が減っている事があげられました。
そこには人口増加による食べ物不足や保存技術の進歩で起こり得た課題です。
一方で、スーパーや百貨店からは廃棄食品が多く出ているようです。日本は食の安全基準が厳しく管理されており、期間を超えたものは全て廃棄しなくてはなりません。
安全上仕方のない事ですが、回収を担う合同衛生さんは「(廃棄される食品は)見た目も綺麗で、食べたいくらいですよ(笑)」と冗談混じりに答え、会場を笑わせました。
畑中さんは養殖魚の重要性も話をしながら、天然の魚を増やす事の重要性を話しまし、バランスよく進める事で持続可能な海産物の供給につながると考えているようです。
旭松食品の村澤さんは、自社商品であるこうや豆腐について「豆腐作りに欠かせない”にがり”は海から作られている、また豆腐作りには綺麗な水が欠かせない」と話し、こうや豆腐を作る際に発生する廃棄物「おから」について話しました。
おからは人間が食べる事に活用するだけでなく家畜の餌や畑の栄養素として活用し、循環型農業を目指しているそうです。
大学生の友池さん。新たなごみゼロの目標を達成する為に、アプリのアイディアと柔軟な意見で他の登壇者が驚く場面もありました。
このシンポジウムを通してより多くの人がごみ問題と、海に関心をもち活動を始めてくれるといいですね。