全4回で公開している水都国際高等学校の学生による大阪の河川調査。
今回で最後になります。
今回調査をしたみなさん。
△左から、早雲明さん、中尾心優奈さん、佐藤昊翔さん、豊島嶺王さん、大城美灯さん、龍地世倫さん。
これまで河川を調査し、大阪市環境局の担当者にお話を伺いました。
最後に調査を通して何を感じたか、そしてどうすれば問題解決できるか発表しました。
豊島さん:僕が大切だと思ったのは「意識の維持」です。中流や下流などで油を何度も見て、上流でパスタフードの袋があったのをを思い出しました。
そのことから、上流での行為が中流・下流に影響を与えるのだと感じました。
また調査中に、町内の人々が町中や川を汚さないよう工夫している様子を見て、それが良い取り組みだと思いました。
それに加えて、意識の維持が必要だと感じました。
中尾さん:どうやって維持をしたらいいとかありますか?
豊島さん:僕は環境局の人が言っていたように、観光客に対して何か対策が必要だと思います。
佐藤さん:私が今日1日を通じて感じたのは、生態系の維持が大切だということです。今日は一日中さまざまな川を巡りました。
一番最初のおと川ではカニを見たり、寝屋川では大きな魚を見たり、道頓堀ではウナギを見たりと、さまざまな魚を見てきました。
道頓堀の例から、環境がきれいになれば魚たちは戻ってくると感じました。
また、川辺には魚を狙う鳥も多く見られたので、川がきれいになれば魚が住み、魚を狙って鳥が来て、そういった自然のサイクルができるのだと思い、生態系の維持が大事だと感じました。
早雲さん:どうすれば生態系が住めるようなきれいな川になると思いますか?
佐藤さん:それはやはり「意識の維持」で、自分たちの行動が環境を汚すかもしれないということを考えたうえで、
ポイ捨てをしないとか油を流さないなど、環境に悪いことをしない意識を持つことが大切だと思います。
中尾さん:私は今回の講習で、水を汚さないようにすることを心がけるのが大切だと思いました。
最初の上流の方では、川の水が透明で底まで見える状態でしたが、中流から下流へ行くにつれてどんどん濁っていき、
川底が見えないことがとても印象的でした。
なぜそうなっているのか考えた時に、ポイ捨てなどのゴミはもちろんですが、
それ以外にも水の濁りの原因として生活排水などがあるのではないかと思いました。
そのため、生活の中で水をなるべく汚さないように心がけることで、水の透明度を高め、濁りを減らせるのではと思います。
大城さん:中尾さん自身では、これからどのように水を汚さないように行動していきたいと思いますか?
中尾さん:私は今までお風呂などでシャンプーを出しすぎることがよくありましたが、
そういった洗剤類の使用を控え、水がきれいになるように心がけたいと思います。
早雲さん:今回の川の調査を通じて、ごく当たり前のことですが「ポイ捨てをしない」ことを、今後も大切にしていきたいと思いました。
川に流れ着いたゴミは、やがて海に流れ、海の生き物に悪影響を及ぼします。
例えばウミガメはクラゲを食べますが、プラスチック袋はクラゲに似ているため、
ウミガメが誤って食べて死んでしまう事例がいくつも発生しています。
そのためSAを頑張って、これからも海へのゴミを減らす活動を頑張りたいと思います。
龍地さん:具体的にどのようなことを頑張っていきますか?
早雲さん:ワークショップなどで来てくれた人たちに、今の海や川の環境について説明し、
私たちだけでなく来てくれた人たちにも意識を持ってもらえるようにしたいと思います。
大城さん:私は、今日1日を表すと「縁の下の力持ち」だと思います。
上流から下流に行くにつれて、水が汚れていたりゴミが落ちていたりしていましたが、
人が多い道頓堀の川はもっと汚いと思っていたものの、想像よりもずっときれいでした。
川をきれいにしている人たちの姿を間近で見ることができ、そうした方々の努力を身近に感じることができたのはとても貴重な体験でした。
豊島さん:今後はどのようにSAを続けていきますか?
大城さん:その努力を見て感じたことをもとに、これからの活動や、今日学んだことをワークショップなどで参加者の方々に伝えていきたいと思います。
龍地さん:私の今日のテーマは「アップサイクル」で、今日の清掃活動を通して、
タバコのゴミやお菓子のゴミなどがたくさん川に流れていたり、道に捨てられていると感じました。
今、私たちはペットボトルのキャップからアクセサリーを作るアップサイクル活動をしています。
今後はペットボトルのキャップからモザイクアートを作るなど、こうした活動を広めていきたいと思います。
佐藤さん:他にはどんなものが使えるとかありますか?
龍地さん:今はペットボトルのキャップのみで活動していますが、他にも使用できる素材があれば、
たとえばキャップ以外のプラスチックなどでも活動を広げていけたらと考えています。
丸一日の活動を実際の様子や、専門家の話を聞くことでより詳しく知ることができました。
普段何気なく歩いてる道や、近くを流れる川にも様々な人が関わり綺麗に保たれているんですね。