人間ひとりひとりが地球の環境について考える日、世界環境デーが今年も訪れました。
毎年6月5日が世界環境デーと定められ、限りある資源や環境を保護するべく世界各地で活動が行われました。
6月9日、海遊館でも世界環境デー企画「海ごみはどこから?集めて、調べて、考えてみよう!」が行われました。
このイベントは海遊館にて海ごみ問題や大阪湾の環境について学んだ後、天保山北側岸壁にてごみ拾いを行った後
ごみの量や種類について調べました。
集まったのは小学生から高校生までおよそ20名。
会議室にて世界の水環境や海ごみについて講義を受けました。
講師は国際環境計画 国際技術センター 本多俊一さん。
また海にごみがあることで人命救助が遅れたり、救助できなくなるおそれがあるようです。
大阪市水上消防署からも重要性についてお話がありました。
海遊館を出て北に進み、大阪市水上消防署の横を通って天保山北公園北の岸壁まで移動します。
およそ30mほどの湾内には多くのごみが漂着していました。
湾内には危険があるため、大阪水上消防署の方が直接拾います。
参加者は何がどれくらい捨てられ、漂着しているかを調べました。
最終的にごみ袋約60枚分になりました。
今回のごみ拾いについて、お話をお伺いしました。
国際環境計画 国際技術センター 本多俊一さん。
今回のごみ拾いは非常に重要だと思います。ここが最後のポイントです。
今回短時間で相当量のごみを集めたんですけど、もし集めなかったらそれが太平洋に流れ着いて、
そこがどこでどうなるかわからないです。
なので今日、少なくともここでごみ拾いができたのは重要な意味を持っていると思います。
大阪市消防局 水上消防署 中西太さん
水上消防署ではレスキュー救助隊の中でも潜水救助隊というのがあります。
潜水救助隊が水難事故などで活動する際に、水中にロープ・自転車・ひもなどがあると
要救助者を探す時に邪魔になることがあるのでごみの回収をサポートしております。
ごみ拾いを行うたびにごみは減ってと感じますが、まだまだ足りないのでこれからも活動を続けたいと思います。
海遊館 川邉由理子さん
今回のごみ拾いは地元というか、すごくローカルなんですけど、国連環境計画の方からも世界の話があったと思うんです。
だから地元のところから世界のことまで考えて動いてくれる人が増えたらいいなと思います。
海遊館 南せり菜
今日皆さんにはただ単にごみを拾って分別するというだけでなくて、その中から生き物がいっぱい出てきたのを見てもらったと
思うんですけが、
生き物が暮らしている環境にごみがたくさんある現状を知ったことによって
「海を守らないといけない」という意識が、自然と芽生えたと思うんですね。
その気持ちを大切にして、この生き物が暮らすこの大切な海を守るためのアクションを
これから起こしてほしいなと思います。
海ごみの危険性や水環境について改めて考えるきっかけになりました。